当院では「歯ぎしり」の起こるトラブルも予防します。
**歯を破壊する「歯ぎしり」**
「歯ぎしり」は、眠っている間に起こるので、本人は気がつかないことが多いのですが、歯ぎしりは恐ろしい顎関節症の原因となります。また、50歳を過ぎると歯ぎしりで、歯の根を割ってしまうことが多くなります。強い痛みが生じます。
**歯ぎしりの分類**
1)グラインディング
 ギリギリ、バリバリという大きな音がします。
2)タッピング
 カチカチと速く咬み合わす歯ぎしり。
3)クレンチング
 くいしばることで大きな音はしませんが、起きたとき顎に疲れを感じます。

●顎関節症の3大症状
1)顎が痛い(耳の前や顎の下部)
2)口が大きく開かない
3)顎の関節が鳴る(ポキッ、ジャリッ、コリッなどの音)

●歯ぎしりの自己判断
1)耳の下の筋肉が、朝起きたときに痛む
2)ムシ歯でもないのに歯が痛む
3)上下の糸切り歯の先がすり減っている
4)舌や頬の内側の粘膜に歯の跡がつく

なぜ歯ぎしりが起こるか

歯ぎしりは咬みあわせの不釣り合いが原因で起こります。咬み合わせが悪いと顎骨を支える顎関節の位置がずれてしまい、歯ぎしりをするようになるといわれています。起きている時は、歯ぎしりはしませんが、眠っている時に起こります。歯ぎしりの時に加わる力は食事中に咬む力の2倍にもなり、このため歯根が割れたり、歯の関節が痛くなることがあるのです。

歯ぎしりを防ぐスプリント療法
スプリントは歯と歯の間に入れるプラスチックのクッションで、歯が自由に動くように歯科医が調整します。スプリントは夜、口に入れて就寝します。初めは違和感がありますが、すぐに慣れてしまいます。