<2004年5月号>
「歯ぎしり」は眠っている間に起こります。
本人は気がつかないケースが多く、その害は大きいのです。

歯ぎしりは、咬み合わせの異常と、顎骨を支えている筋肉の不釣り合いが原因で起こります。起きている時は、歯ぎしりは起こりませんが、眠っている間に起こるので、本人は気がつかないことが多いのです。
歯ぎしりの時に加わる力は、
食事中に咬む力の2倍にもなるといわれています。破壊力が大きいのです。
このため歯根が割れたり歯周病がひどくなったり顎の関節が痛くなることがあります。
←歯ぎしりで歯根が割れた歯


歯ぎしりは、歯を破壊します。
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当院の歯ぎしりによる歯の破壊防止の処置例

当院で、1994年にTさんの左下の大臼歯の神経の治療を行いました。
この治療で冠を被せ、咬み合わせを正常に調整しました。その時、当院では、気がつかなかったのですが、Tさんには、就寝中に歯ぎしりをする症状があり、それが1年ほど続いてしまいました。
再来院されたときは下掲写真のように歯の先端がすり減り、歯の根が割れてしまっていました。(歯の根が動くので周辺の骨が吸収され歯を保持することができなくなります)


そこで、歯ぎしりの悪影響を除くため、スプリントを歯にはめて就寝してもらいました。また、年4回の定期検診(メンテナンス)を続けてもらいました。
その結果、歯は破壊されることなく10年間も保持されています。定期検診でスプリントをはずして診査すると、歯ぎしり跡がスプリントに刻まれています。
もしスプリントをはめていなければ、歯ぎしりの大きな破壊力で歯は抜けていたでしょう。スプリントが歯ぎしりの力に対しクッションとして働いたのです。

スプリントは、歯ぎしりによる歯の破損を防ぐため、就寝時に上の歯と下の歯の間に入れて使用するプラスチックのクッションです。下の歯に固定し、歯が自由に動くように歯科医師によって調整されます。はじめは違和感がありますが、すぐに慣れます。

定期検診を行っています。お気軽にどうぞ。

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