<2005年1月>
最良のムシ歯の治療は、ムシ歯を必要最小限にしか削らない治療です。
天然歯をできるだけ削らない運動が10年前からアイ、ラブ、エナメル運動としてアメリカの医師の間に広がっています。歯の表層のエナメル質は象牙質に比べて、ムシ歯になりにくいので、エナメル質をできるだけ削らず歯を守ることが大切なのです。これは最小限の治療M I (minimul intervention)といわれ、優れた治療法として認められています。
この治療では、歯の溝に写真1のように複数のムシ歯の穴があった場合、写真2のようにムシ歯菌に冒された穴を、一つずつ最小限に削り穴を塞ぎます。



昔は、ムシ歯の深さや広がりを確認できなかったので予防的に大きく歯を削りました。(写真3)

今はムシ歯の深さや広がりを正確に確認できるので、写真3のように大きく削る予防的治療は少なくなっています。

「最小限の治療」を可能にした4つの研究開発

顕微鏡の使用によって、ムシ歯の穴が大きくよく見えるので、必要最小限の削除が可能になった。
ムシ歯の削り残しを確認するため、レーザー蛍光が使用さ  れ、取り残しがなくなり、削り過ぎもなくなった。
ムシ歯の穴を最小限に削るための非常に小さい切削器具が開 発された。
削った小さい穴に気泡を入れずにプラスチックを流し込む 方法と道具が開発された。

この4つを次号から一つずつ説明をしていきます。

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